#カイシャ・組織
2021.11.25

社長が語るユーネットの未来。

ユーネットは今後どんな会社を目指していくのか。
ユーネットの目指す未来を、丸尾社長に聞いてみました!

―ユーネットをどんな会社にしていきたいと考えていますか?

今後、IT業界でも作業的な仕事はAIに取って代わられます。そして付加価値を提供できない企業が淘汰されていく流れは加速していくでしょう。だからこそ私たちは、時代が変わっても必要とされるエンジニア集団になる必要があります。そのためには、より高い付加価値を発揮できるようになっていかねばなりません。今後は直接取引の割合を増やしながら、コンサルティング案件に注力していきます。そうなっていかないと生き残れない危機感を持っていますね。

―危機感というお話を、もう少し詳しくお聞きできますか。

少し前まで、プログラムを作るというのは特殊技術でした。ですが時代が大きく変わり、小学校でもプログラミングの授業が始まったことに象徴されると思いますが、ITが一般化してきています。そういった中で「プログラムを作る」ことの価値が落ちてきているんです。またテレワークが進んだことで、東京の会社よりも安い、地方の会社も競合になってきます。つまり「作る」ということが、どんどん安くなっているんです。
ですから、これからのITのプロは、経営者の悩み・クライアントのビジネス・業界の構造を理解し、必要に応じて適切なシステムの提案ができなければならないと思います。クライアントはプログラムがほしいわけではなく、会社を良くしたいだけですから。
答えがハッキリ見えているお客様なんてほとんどいません。見えてないからこそ、コンサルタントとしての視点も持っていると、ITのプロとしての存在意義があると思います。理想は、ITがよくわかっている中小企業診断士ですね。ものすごく高い理想ですけど(笑)。

―コンサルティング案件に注力するのは社会の変化があるからなんですね。

それもありますが、もう一つ理由があります。それは業界の構造を変えていきたいと思っているからです。ITの会社は東京に何千社もありますが、大半は大手のIT会社から下請けとして仕事をいただいています。そこには中間マージンが発生し、クライアントは余計なお金を支払うことになります。ですが、実際に制作をしている中小のIT会社がコンサルティングまでできるようになれば、クライアントは無駄なお金を支払わずに済むんです。更にエンジニアからすると、クライアントの声を直接聞くことができるので、多くの学びを得られます。
ただ一方でSIerさんからいただく仕事も、大切にしていきたいと思っています。SIerさんからいただく仕事は、大手企業の案件で予算も潤沢。そのため新しい技術を取り入れるなど、チャレンジできることが多いんです。決められたものをただ作る仕事は、いくら単価が高くても断るようにしていますが、そういった学びの多い仕事はこれからも受け、更なるエンジニアの育成に繋げていきたいと思っています。
プログラミングやITを学ぶ段階の若手は、SIerさんの案件でまずはたくさん経験を積んでもらって、ある程度キャリアを積んだ人は直接取引(プライム案件)で、クライアントと密にやり取りをしながら、コンサルティング力を高めていってもらおうと思っています。ユーネットの中でキャリアアップがしっかりと踏める環境を作りたいですね。現在、直接取引の割合は2割くらいですが、今後5割くらいにしていきたいと思っています。

―今後IT業界はどうなっていくと思いますか。

政府の統計でいくと、日本の中小企業の設備投資に対するITへの投資の割合は4%、大企業だと12%くらいです。ですがアメリカだと40%くらい。それは、そもそも日本と諸外国とだとITへの考え方が違うからです。日本は合理化・コスト削減という考えがメインですが、アメリカだと新しいビジネスを生むための投資だと捉えているんです。日本は諸外国に比べ10~20年、IT分野が遅れていると昔から言われていますが、それは今も変わっていないと思います。ですが、その分、伸びしろがあります。そのチャンスをユーネットもしっかりと掴めるように、社員を育てて、時代が変わっても必要とされるエンジニア集団になっていきたいですね。

―エンジニアとして必要とされ続ける人材を責任もって会社が育てる、という丸尾社長の思いが伝わってきました。ありがとうございました!

  >