カイシャ・組織
主任としての新たな挑戦 〜新任主任に聞く、「経験をどう活かすか」〜
2025年04月01日
今回は、今年はじめて社員から取締役に抜擢されました上條部長に登場いただきます。
──取締役就任、おめでとうございます!今日は就任記念として今までの歩みとともにこれからの決意など、率直なお気持ちをお聞かせいただきます。よろしくお願いします。
──まずは、入社のきっかけや当時の思いを教えてください。
1997年に新入社員としてユーネットに入社しました。当時は“就職氷河期”と呼ばれる時代で、就職が非常に難しい状況でした。地元(長野)での就職は早々に諦め、比較的就職しやすかったIT業界に進むことにしました。実は、入社時はゲームを作る仕事だと思っていたんですよ。
──技術者としてどのような業務に携わってきましたか?
金融系のシステムに関わることが多かったですね。損保システムや銀行統合時のシステム改変、それに2000年問題への対応にも携わりました。ITを通じて時代の大きな変化を実感することができました。
──チームリーダーや役職を経験する中で、大切にしていたことはありますか?
学生時代は部活やバイトにあまり熱心ではなかったので、先輩・後輩といった人間関係はユーネットに入社してから学ぶことが多かったです。
特に大切にしていたのは“言葉”ですね。中身のない言葉を使って見透かされることを一番気にしていました。そのせいで、軽い言葉を発しない癖がついてしまい、大事な場面でしかしゃべらない人と思われることもありました。ただ、近年は日々のコミュニケーションの大切さも感じています。
──近年はエンドユーザー企業、特に中小・中堅企業向けのDX支援に力を入れてこられましたが、この仕事に取り組む中で印象的だったエピソードはありますか?
ITの仕事は基本的に“無駄を省き、効率と品質を高める”という側面が強いので、お客様の現状業務や課題をお聞きすると、『その作業をやめたらいいのでは?』とか『置き換えればいいのでは?』と単純に思う場面が多いです。でも、深く話を聞くと、非効率で大変な業務の中にも細かな対応や柔軟なサービスがあり、それこそが中小企業の個性であり、社会的価値であることに気づきます。我々の役目は、単にITを導入することではなく、その個性や価値をさらに活かせる仕組みを提供することだと考えています。
──DX提案をする上で、技術者としての経験がどのように活かされましたか?
自分が携わってきたシステム開発の経験が、提案書を作成する際の知識のベースになっています。同じものを売るわけではなく、顧客ごとに異なるものを提案するので、『本当に実装できるのか?』、『実現可能なのか?』と悩むこともあります。でも、最終的には『どうにかなる』と判断できるのは、これまでの経験や知識があるからこそですね。
──DXに関心を持つ企業が増える中で、どのような課題を感じていますか?
デジタルによるビジネスの革新がDXの本質ですが、そこに到達するためには『デジタイゼーション』と『デジタライゼーション』をクリアしていく必要があります。つまり、足元から地道に変えていく努力が不可欠です。この取り組みは簡単ではありません。そのためには、経営者が未来をしっかり描き、それを社員に示さなければなりません。我々の会社は、まさにそのアシストをする存在であるべきだと考えています。
──取締役に抜擢されるとお聞きになった時はどのようなお気持ちでしたか?受諾した理由などもお聞かせください。
入社して28年の中で初めて出た話ではなかったので、驚きというよりは『どう覚悟を決めるか』という気持ちの方が大きかったです。受諾した理由の一つは、圓田さん(注:初代社長/現監査役)や丸尾社長(注:現社長)を安心させたいという思いがあったからです。実家の家業を継がず、父をがっかりさせたことへの後悔が今も少なからず残っています。だからこそ、第二の父のような圓田さんや兄貴分の丸尾社長に、同じような思いをさせたくないと思いました。また、社員やお客様の中にも応援してくれる人がいたので、『頑張ってみよう』という気持ちになりました。
──取締役という立場になり、今後どのようなことを実現していきたいと考えていますか?
社会に必要とされる仕事を再定義することです。プログラムを作ることやシステムをデザインすることが私たちの市場価値ですが、生成AIやAIエージェントの進化によって、それが保証されたものではないと感じています。IT業界に28年関わってきましたが、仕事を失う危機感を感じたのは今回が初めてです。だからこそ、我々の仕事を再定義し、それを社会に示していくことが、私の代での大きな使命だと考えています。
──これからの会社の成長に向けて、特に力を入れたいポイントは何でしょうか?
お客様からすれば、ユーネットはITのプロ集団であるべきですが、それだけでは選ばれる会社にはなれません。中小企業にとって親しみやすく、相談しやすい会社を目指し、必要な取り組みをしていきたいと考えています。
──社員の皆さんに向けて、どのようなメッセージを伝えたいですか?
所信表明でも伝えましたが、私は“みんなの幸せを実現できる会社”にしたいと思っています。ただ、幸せの形は人それぞれです。ある人にとっては安心、別の人にとっては刺激かもしれません。ユーネットに関わる人たち一人一人の幸せの定義に向き合いながら、一緒に進んでいけたらと思っています。
──最後に、これからの目標や意気込みをお願いします。
会社も仕事も大切ですが、それだけが私の人生ではありません。好きなこともたくさんやっていくし、ときには馬鹿な失敗もするかもしれません。でも、10年後に後悔しないように、そしてユーネットに関わる人たちにも後悔させないように、自分がやるべきことを妥協なくやっていきたいと思います。みんなもそうであってほしいですね。
これからもよろしくお願いします。
──ありがとうございました。上條さんが作る次の時代がより楽しみになってきました。